ねこになりたい

読書と備忘録

会社に見切りをつけた話

「このままこの会社にいていいのか」

と思ったことがある方は多いと思います。

私も同じように思い「このままだとやばい!」と転職・退職を決意しました。

今まで見て見ぬふりしてきた部分を考えれば考えるほど「もういられない」という結論に達しました。会社へ期待できない、会社との価値観のズレに気が付いた時、一気に冷めました。

私が退職を決意し理由がこちらです。

年齢

会社への不満・不安はありましたが、一番の理由はこれです。

新しいことを始めるときの体力と順応性は年齢を重ねるとともに低くなっていくと思います。転職先で仕事を教わるときに、教える側から遠慮されてしまう年齢もあると思います。その点で、30代前半が1回目の転職にギリギリの年齢だと考えました。

また、キャリア形成のために年齢制限のある募集があります。公務員は30歳までという条件がほとんど、まれに35歳までという条件になります。転職を決意したときは、もっと早く動けばよかったと思いました。

給与

毎年昇給あり、ボーナスありというのは田舎の中小企業では大変ありがたかったです。しかし、ここ1~2年で昇給額が減りました。コロナの影響もあってかボーナスも減ったため、年収も下がりました。

役職も特につきません。もうストップなんだな、上がらないんだな、と会社へ期待できなくなりました。

キャリア

離職率が非常に高い会社です。その為、キャリアを積んでいる先輩がいません。キャリアモデルがいない職場で、「ただ長いだけ」という人を見てきました。私も歳を重ねるにつれて、しっかり歳をとりたい、こうなりたくない、という思いが強くなりました。

ここの会社ではこれ以上キャリアが詰めないと考え、別の場所に身を置きたいと思うようになりました。

将来性

□人を大切にしない会社

人が育たない環境、人を辞めさせる環境、人を大切にしない会社は将来性がないと考えています。

1年間で10人辞めることもありました。私が入社してから約9年間で50人以上辞めています。そのうち手順を踏んで辞めた人も2~3人しか見てきませんでした。突然翌日から来なくなる、無断欠勤から退職、荷物を郵送…というパターンが非常に多かったです。

「うちの会社は働き方改革してないから」「うちの会社は育休ないよ」とよく言っていました。経営者が言う言葉ではないですよね…。

□対外ではなく対内のストレスが強い

総務・経理の入れ替わりが激しく、ついには誰も居なくなりました。その為給与関係・労務関係の相談場所がありません。

仕事のことで「もっと良いサービスを提供したい」「どうしたら集客を増やせるか」など悩むのは良いと思います。しかし、それ以前の問題で悩んだりストレスを抱えることが多かったです。会社として成り立っていないなと見切りをつけました。

中でも、給与の振り込み忘れ、計算間違いが何度もありました。

一度言えば反映されると思っていても、翌月も繰り返されます。もはや仕事以前の問題ですよね。

以上から、会社の将来性がないと判断しました。

価値観

□新しいことへ取り組めない

私たちのチームが何か新しいことに取り組むと、他チームが仕事を増やされたくないと考え、連携が取れずに上手く進まないことがありました。その結果サービスの質が低下していきました。

自分たちがやってこなかったことを私たちのチームが始めると、「批判されている」と捉えていたようです。

□相談の場がない

分からないことや確認したいことを気軽に聞ける雰囲気がありませんでした。新入社員が教育係へ質問すると「昨日教えたよね」と言われ、もう聞けないと悩んでいることが多かったです。リスクマネジメントの観点からも、これは危険な環境です。

私たちのチームでは、それを反面教師のように良い雰囲気づくりを心がけました。しかし、関わりがゼロになることはないので、いくら自分たちのチーム内で雰囲気づくりを頑張っても、他チームと関わると皆メンタルを削られていました…。

□意見やアイディアに否定的

新しい意見やアイディアが出たときに否定から入ります。

”否定しない”というルールで会議をしても、会議が終わってから批判が始まり、結局そのアイディアは全く別のものにすり替わったり、つぶされてしまいます。会議の意味がないですね…。

□どこに向かって仕事をしているか

上司・社長が気に入りそうなことを言う人が評価されます。マーケットではなく上司をみて仕事をしています。これでは会社は成長しませんし、社員も成長しません。

以上のような価値観の相違から、私はここにいるべきではないな、と見切りをつけました。

 

もう会社に期待できない会社の価値観と合わないな、と思ったら転職のタイミングです。転職せずとも、転職に有利になるように動くだけでも良いです。いざというときに絶対に自分の力になります。

今転職を考えている方、このままこの会社にいてもいいのかと思っている方、一度今の会社を冷静に見直してみてはいかがでしょうか。