ねこになりたい

読書と備忘録

公務員試験に合格してからのスケジュール

地方公務員試験に合格してから入庁までの流れを記録してみました。

自治体により差はあると思いますが、私のようによく分からず不安な方も多いと思うのでご参考まで。

大まかなスケジュール

9月中旬 一次試験(教養試験・適性検査)

10月上旬 一次試験合格発表

10月中旬 二次試験(作文・面接試験)

11月上旬 合格通知・書類の提出依頼

12月上旬 提出締め切り

1月下旬 (内定者説明会・懇談会)

2月上旬 採用通知・辞令交付式案内・履歴書提出依頼

2月下旬 提出締め切り

3月下旬 内示

4月1日 入庁・辞令交付式・書類提出

 

提出書類

〇12月提出書類

・意向確認書

・健康診断書

健康診断は自己負担で12,510円(うち文書料2,000円)
私の場合はこの金額でした。保険適用外のため出費が痛いです。検査項目や病院により差があるのであくまでも目安です。

〇2月提出書類

・履歴書

〇4月提出書類

・誓約書

・同意書

・家族構成調書

・扶養控除等申告書

・年金加入状況届出書(年金手帳写し)

・給与振込先届出書(通帳の写し)

・住所届(住所略図)

・賃貸の場合はその契約書写し

・通勤経路届出書(経路略図)

など、入庁に当たっての提出書類は数多くあります。

卒業証明書や住民票が必要な自治体もありますが、私の場合は試験申し込み時に提出していたため、不要でした。

 

入庁前に確認しておくと良いこと

・住民税の支払い状況

現在、特別徴収か普通徴収か。特別徴収の場合は前職で一括徴収されているか、何月まで支払い済みか。答えられるようにしておくと、総務でもスムーズに処理できると思います。

源泉徴収票

前職がある方は源泉徴収票が手元にあるか確認を。

ない場合は年末調整(12月)までに前職場へ連絡し発行してもらうと良いです。

労働金庫

入庁初日に、強制ではないのかもしれませんが、当たり前のように労働金庫の口座を作らされます。もし、労働金庫の口座を持っている場合は通帳を持っていくと重複して作らず済みます。また、口座を作る際にいくらか入金する必要もあるので、100円玉や千円札などの現金を持っていくと困りません。

 

その他

*公務員は雇用保険に加入できないので離職票雇用保険被保険者証は不要です。

*試験申し込み~入庁まで、家族構成を書くことが何度かあります。家族の生年月日や職場等を書く場合もあるので、一覧にして保存しておくと後々楽です。

*今までだと、内定者懇談会や説明会が1月に開催されていたようですが、コロナ禍でなくなりました。今後の流れが分からず、また同期の顔も分からず不安がありました。今後規制緩和され、こういった機会も復活すると良いですね。

 

皆様の参考になれば幸いです。

入庁するまで不安もあると思いますが、一つずつ着実に進めていきましょう!

会計年度任用職員として働いた感想

短期間の会計年度任用職員として働いた感想です。

3か月という短い期間でしたが、とにかく良い職場で感動しました。

 

 

出費

事務用品は指サックや付箋の果てまで全て揃えて頂きデスクに設置されていました。

新たに自費で購入する必要はありませんでした。

全て揃った状態で迎え入れて頂き、受け入れ態勢が抜群で安心して仕事に臨むことができました。

 

服装

初日は念のためスーツで行きましたが私服で良いよと教えていただき私服で通勤していました。オフィスカジュアルまでもいかない、TPOを弁えた落ち着いた服装であれば大丈夫です。

 

業務の負担

窓口と電話対応は基本しなくてOK。

職員さんが誰も手が空いていないときだけ対応していました。

事務処理は、職員さんが臨時職員の受け入れに慣れていることもあり、指示がとにかく分かりやすくて、画面の操作方法などもマニュアル化してくれたので安心して仕事ができました。

「分からないときは必ずストップして職員に確認すること」を徹底するように指導があったため、遠慮なく聞くことができました。

「聞けない」という状況がなく、心理的安全性の高い環境でした。

 

働きやすさ

残業ゼロ。

コロナワクチン接種当日や以降の体調不良(家族含む)は特別休暇を頂けるとのことでした。

ホワイトすぎてびっくりしました。

 

人間関係

これは本当にその職場によりますが…

とにかく皆様優しくて、余裕のある穏やかな人が多かったです。

女性の管理職が中心になっている職場だったこともあり、体調を気遣い合える良い職場環境でした。

 

給与

これはしょうがないですが、とても安かったです。

年収だと200万いかないくらいだと思います。

ただ、それなりの簡単な仕事しかしていないという自覚もあります。

会計年度任用職員はいわゆる非正規雇用ですし、これでは生活できないなと感じました。

 

その他

・入庁初日に座席表が配られ、職員のデスクと名前をすぐに確認でき便利でした。

・お茶代は職員さんの半額でした。

・コロナで歓送迎会ができなかった為、ちょっと豪華なお弁当をとったり、スイーツを食べたりと、楽しむ時間を作ってくださいました。

 

私は次の仕事が決まっている状況でつなぎとして働いていたので、負担が少ない仕事でちょっとした社会勉強ができたなと思います。

ぼくはイエローでホワイトでちょっとブルー2 ブレディみかこ

「一生モノの課題図書」として話題の本書。「一生モノの課題図書」とはよく言ったものだなぁと感心してしまいます。まさにそうです。子供が読んでも、大人が読んでも、一生かかっても正解が分からないよね、という社会問題が多く取り上げられています。

 

ノンバイナリーの教員、ピリオド・ポヴァイ(生理の貧困)に取り組む教員、摂食障害やドラッグ・LGBTQを題材にするスピーチテスト、昔流行った曲に関するポリコレ騒動、スタートアップの授業、アフリカ系少女とFGM(女性器切除)、日本の避難所からホームレスを追い返した問題、、、

 

これらが13歳の”ぼく”の日常。すごい日常を送っているなと他人事のように思ってしまいがちですが、よく考えると私たちの身の回りでも関係あることがほとんどではないでしょうか。見ようとしなければスルーしてしまう問題もあります。日常の解像度は人それぞれ。他人事だと思ってスルーしてしまうか、ふと立ち止まって考えを深めるかの差だと思います。

「A Change is Gonna Come」

前作でFGM(女性器切除)が話題になり孤立してしまった転校生のアフリカ系の少女。彼女がソウル・クイーンとしてサム・クックの「A Change is Gonna Come」を歌い上げる場面が印象的でした。この曲はボブ・ディランの「風に吹かれて」に触発されて作られた曲で、アフリカ系アメリカ人公民権運動のアンセムだったそうです。

 

差別って何?

辞書には「取り扱いに差をつけること。特に、他よりも不当に低く取り扱うこと。」と記載があります。

自分の”普通”とは違うこと、例えば人種、宗教にはじまり、価値観、考え方、性別、体型、健康、学歴、金銭面、、、その違いへの嫌悪感・恐怖・不快感を感じてしまうのはしょうがないことだと思います。それは差別ではないと考えます。差別とは、これらの違いにより何らかの不利益(または利益)が生じることだと考えます。

違いによる不利益=差別への措置としてアファーマティブアクションという言葉があります。

 

アファーマティブアクション

アファーマティブアクションaffirmative action)は、日本語では「積極的格差是正措置」や「肯定的措置」と訳される言葉です。

差別によって不利益を被っている者に対し、一定の範囲で特別の機会を提供することにより、実質的な機会均等を実現することを目的とする措置のことを言い、性別や人種などにおける弱者に対する差別を、救済していこうとする取り組みを示すものとして使われます。

歴史的に差別を受けてきた弱者の代表例としては、有色人種、少数民族、女性、障がい者などがあげられます。こうした人々も含め、あらゆる人にとって暮らしやすい社会の実現を目指すことが、アファーマティブアクションの目的です。

日本では「男女共同参画社会基本法、雇用機会均等法」が挙げられます。アメリカでは採用や入学の際の「クオータ制」が挙げられます。女性や黒人などを一定の割合で採用し、差別を是正しようとするものです。しかし一方で、クオータ制の導入により女性や黒人に比べ、多数派である男性や白人が進学しにくくなったり、就職しにくくなったりするという「逆差別」と言われる問題も起こっており、議論がなされています。

 

12~13歳がスタートアップの授業

イギリスの中学校ではGCSEという学業資格があります。国語や数学のような必須科目に加え、シティズンシップ・経済・ビジネス・芸術・デザイン・エンジニアリング・演劇など32科目の選択科目があります。

「ビジネス」ではスタートアップの知識を身につけます。イギリスではフリーランスが増加しており、シングルペアレントの自営業は10年で58%も増加しているそうです。フリーランスなんて言うと華々しく聞こえがいいですが、要は個人請負業者としてゼロ時間契約という不安定な仕事をしている人が多いということです。中学生が不安定な仕事の準備をしている、という状況です。

 

生きる力を身につける

スタートアップの授業とまではいかなくとも、日本でも「生きる力を身につける」「収入を得る力を身につける」「納税者になる」という視点は教育において必要だと感じています。

生きるとは選択の連続です。知識と経験に基づいて自分で選択することが必要です。ここでいう知識とは、学校のテストで良い点を取れるという意味の知識ではありません。見たり聞いたりして知ったことだけでなく、実際の体験から感じたこと、得たものという意味もあります。その知識と経験をいかにして身につけるかが重要だと考えます。

「実家が太い」という言葉を使います。両親(または祖父母)に時間的・金銭的な余裕があると、様々な経験をして知識が広がります。それが価値観、生き方に繋がります。

一方で地元の小中学校を思い出してみて下さい。受験を経て高校以上になると同じような学力・価値観のクラスメイトばかりになります。しかし、公立の小中学校は学力・価値観・金銭感覚が多種多様です。”人種のるつぼ”だったなぁと思います。子供ながらに各家庭の違いを肌で感じるという経験も貴重だったと思います。

 

社会を信じられるか

台風19号で大荒れとなった2019年10月。東京都台東区の避難所でホームレスが2名追い返されるという問題がありました。「直ちに命を守る行動を」と気象庁が呼びかける中で、受け入れを拒否するということは命の選別をしていること、優生思想に繋がるという意見も散見されました。

ホームレスの避難所受け入れについては賛否があります。第3者として遠くからであれば「受け入れるべき」と当たり前のように言えますが、自分がその避難所に避難している身だったら、避難所に子どもが多かったら、、、実際に受け入れるとなると、綺麗ごとだけでは済まないこともあります。

ここで記しておきたいのはホームレス受け入れの是非ではなく、支援が必要なのに拒む方々への支援をチャンスだったのではないか、という視点です。これも綺麗ごとかもしれません。でも、生活保護を申請に来ないホームレスが、台風をきっかけにせっかく行政に頼ってくれたのだから(逆に言えば命の危機を感じなければ頼らなかった)、追い返さずに、生活保護申請に繋げられたら良かったのになと思います。

本書では「君たちは社会を信じられるか」という言葉があります。日本の公的保障は手厚いです。万が一の時の生活保護もあります。

社会を信じるために、社会を知ることが大切だと思います。生きる力を身につけるために、社会を知るためにも知識・経験が必要ですね。

 


 

転職しなくても転職の準備をしておくことは大切だと思った話

今、「転職してください」と言われたとき、自分を売り込むことはできますか。サクッと転職することはできますか。

私は新卒から同じ会社に約10年勤めてから転職しました。

その際、

「10年勤めて何も残っていない」

「他で通用するのか」

と不安に思いました。

長く同じところに居続けることで、その会社でしか通用しないルールに馴染んでしまい、居心地がよくなってしまうことがあります。

また、長くいるからできる、という仕事の仕方をしていると、そのスキルは他で応用できません。

転職しなくても、転職の準備をしておくことは大切です。

転職の準備をすることで、現在の会社の為にもなりますし、自分の為にもなります。

業務のシステム化

突然、自分がいなくなってもその業務は回りますか。

日頃からの業務の引継ぎ、誰でも把握できるシステムを作っておくことは大切です。業務マニュアルの作成や、2人以上の体制で業務を行うなど、自分しか分からない状態にしないことが大切です。

そうすることで、急な休みになっても、業務がストップしません。そして、いざ転職しようと思ったときにスムーズに引継ぎができ、自分も、引き継がれる同僚にも負担が少なくて済むでしょう。また、有給休暇もフルで取りやすいですね。

 

社外・マーケットに目を向けること

どこを見て、どこに向かって仕事をしていますか?

転職しようと思えばできる人がたくさんいる組織と、転職したくてもできない人がたくさんいる組織、どちらの会社が強いでしょうか。いつでも転職できるような人間が、それでも転職しない会社、それこそが最強です。

では、いつでも転職できる人はどこを見て仕事をしているでしょうか。それは“マーケット(市場)”です。マーケットを見て働くことで、自身のマーケットバリュー(市場価値)を高めていけます。そのような視点・働き方をすることで、いつでも転職できるという強いカードを持つことができます。マーケットを見ずに、社内・上司だけを見て仕事をしていると、社外で通用しなくなる危険があります。狭い世界での評価で満足してしまいがちです。

 

相手を変えることはほぼ不可能

逆に、社内・上司から理不尽な扱いを受け、理由もなく悪い評価を受ける場合もあります。狭い世界で悪い評価を受ける場合には、自分の身の置き場所を変えることも一つの選択です。現状を変えるには「相手を変える」「自分を変える」「場所を変える」方法があります。しかし相手を変えるのはほぼ不可能です。自分を変える必要があれば変える努力は大切ですが、変える必要がないと思う場合、場所を変えるという選択もあることを忘れずに。その選択を持てること、いつでも転職できるというカードを持つことで気持ちも楽になります。

 

自分を知ること

今回転職活動をしてみて「自分を知ること」が予想以上に大変で、そして大切なことだと思いました。いかに普段何も考えていないかが身に沁みました。

面接では定番の長所や短所、失敗談、仕事をする上で大切にしていることなど…様々なことを聞かれます。自分は何がしたいのか。何が得意なのか。優先順位はどうか。日頃から自分と向き合う時間を持つことが必要だと思います。

これまで、自分の意見を持たずに「言われたからやる」「今までこうだったから同じようにやる」という仕事が多かったです。それを振り返ると、「自分はどう思うか」常に自分の意見を持つこと、自分軸で仕事をすることが大切だと思いました。もちろん、組織にいる以上、上司や前例に従う必要はあります。その上で、自分軸を持つことが大切です。

 

自信をつけること

いつでも転職できる準備をしよう、と思ったときに取り掛かりやすいのは資格取得かなと思います。分かりやすいし形にも残りますよね。資格取得を目指すことで、目線が現在ではなく未来に向きます。そして資格を取得するという”成功体験”は自分に自信をもたらします。現在の職場でも”転職して欲しくない人材”になるでしょう。

 

いつでも転職できる人になる

転職しなくても、転職の準備をしておくことで、いつでも転職できる人になる。これが強みになり自信になります。

転職は勇気もエネルギーもいります。私にとっては、リスクを背負って自分で選択をするという初めての経験でした。転職の準備をしておくことで、強みと自信がその後押しをしてくれます。

まずは一歩踏み出してみてはいかがでしょうか。

tmyooo.hatenablog.com

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会計年度任用職員(面接試験)

確定申告の時期に会計年度任用職員(臨時職員)の募集が出ます。

私が受験した自治体では、11月中旬に公募がかかり、12月上旬に申込締め切り。

締め切りの翌日に面接、面接の5日後に合否発表でした。

雇用期間は1月1日~3月31日まで。

加入保険は雇用保険・公務災害・健康保険・厚生年金です。

市役所以外にも、税務署でパートを募集していましたが、こちらは雇用保険・公務災害のみの保険加入でしたので受けませんでした。

求人票を確認するときに、給与ももちろんですが、加入保険を確認することは大切です。

採用までの流れ

会計年度任用職員の採用の流れは下記の通りでした。

ハローワークで公募を確認

ハローワークで紹介状を貰う

③紹介状と履歴書を一緒に郵送または持参

④書類選考合格者のみ、電話にて面接の日時連絡

⑤面接

⑥面接合格者のみ、電話にて連絡

(不採用の場合は応募書類と一緒に不採用通知が郵送される)

 

書類選考

ハローワークの紹介状と履歴書を郵送しました。

書類選考合格者のみに面接の時間と場所を連絡しますとのこと。

実際に面接の連絡が来たのは前日の16時頃。連絡方法は電話でした。

正直、書類選考は落ちたのかと思って、次に向けて履歴書を書いている最中でした。

 

面接の入退室

5~10分前に到着し税務課へ。時間を指定されていたので、他の面接者とは会いませんでした。窓口で氏名と面接で来庁した旨をお話すると、ソファにかけて待つように指示がありました。

少し待つと、案内の方が来て、面接室まで案内してくれました。

そのまま案内の方がノックをしドアを開けて一緒に入室。

脇に荷物を置く椅子もあり、「かけてください」と促され着席。

退室の時も、案内の方がドアを開けてくださり一緒に退室。玄関までお見送りしてくださいました。

 

面接時の服装

私は黒のパンツスーツとグレーのニット、黒のパンプスで行きました。

コートやマフラーは邪魔になると思い、車の中に置いていきました。

 

面接で聞かれたこと

面接官は室長・課長・実際に一緒に仕事をする方の3名でした。

覚えている範囲で聞かれたことを書いていきます。

 

①住所・氏名

②通勤手段

③簡単な業務説明と雇用条件の説明

④休みの希望

 

⑤志望動機

⑥どのように仕事をしていきたいか自己PRを含めて

⑦前職の退職理由

⑧仕事で頑張っていることや上手くいかないこと

⑨ストレス解消法

⑩自分の性格、周りによく言われる性格

 

⑪家族構成と家族の健康状態

SNS利用と守秘義務についての説明

⑬税金の滞納はないか

⑭月曜日~金曜日のフルタイムだが体力に問題ないか

 

⑮逆質問

 

20分程度の面接でした。

雇用条件や業務日程、業務説明も兼ねた面接でした。

面接官の方々は皆さん優しかったです。雑談も交えながらの面接でした。

会計年度任用職員、いわゆる臨時職員なので、もっと簡単な面接かと思っていたら、かなりしっかり深堀りされたので、準備しておいて良かったと思いました。

やはり、個人情報を取り扱うという点で「守秘義務」について繰り返し説明がありました。

会計年度任用職員を受ける方は「守秘義務」をいかにしっかり守れるかを自己PRに加えても良いかもしれませんね。

 

ポジティブ・インパクト まわりにいい影響をあたえる人がうまくいく ボブ・トビン

自分の仕事や生き方で、他人の人生に影響を与え、変化をもたらすことができます。

その為には、

1,ポジティブな影響を与えることを優先する

2,まわりの人たちに目を向ける

3,今すぐに行動を起こす

この3つが大切だと本書で述べています。

ポジティブな影響を与えることで、相手だけでなく自分の人生にも前向きな変化をもたらします。人の人生を豊かにすれば、あなたの人生も豊かになります。

ポジティブな影響を与える7つのタイプ

本書ではポジティブな影響を与える人々を下記の7つのタイプに分類しています。

・起業家

・ムードメーカー

・妥協しない指導者

・勇気を与える者

・応援者

・育成者

表現者

私の周りには「頑張っている人」がたくさんいます。目標に向かって頑張っている人、その生き方、言葉、存在自体が私のポジティブな影響を与えてくれます。ここでいう「勇気を与える者」「表現者」に分類されるかな、と思います。

頑張っている姿を見るだけ、話を聞くだけで、自分も頑張ろう!と前向きになれます。

 

ほんの小さなことでも影響を与えられる

本書では、日本料理の見た目の美しさに気づき、「まず目で味わうんですよ」と教えていただいたことが、忘れられない一言になったと述べています。今ではちょっとした盛り付けが気になるようになったそうです。ちょっとした一言も、タイミングが合えば、変化をもたらすことができます。

私は「相手の目を見ること」を心がけています。本当に小さなことですよね。

元々、相手の目を見ることは苦手でした。しかし、仕事でとある病院を訪れた際に、対応してくれた方が、質問しても全くこちらを見ないでパソコンを入力しながら返事をする方でした。これにはびっくりしました。そして絶対こうならないようにしようと誓いました。反面教師ですね。

「手を止めて」「相手の目を見る」「ながら挨拶をしない」

当たり前のことですが、出来ていない人が多いのも事実です。

「相手の目を見る」という小さなことですが、影響は大きいです。

実際に自分自身が意識してやると、相手も意識して挨拶や話をしてくれます。仕事の始まりは挨拶です。手を止めて、相手の目を見て、しっかり挨拶することで、お互い気持ちよく仕事が始められます。

 

相手の存在に意識を向ける

南アフリカの北ナタール族の人々は、毎日「Sawa Bona」(私はあなたを見ています)「Sikhona」(私はここにいます)と挨拶を交わすのだそうです。

あなたが相手を見ることで、相手を存在させるのです。

 

ユマニチュードという言葉をご存じでしょうか。

ユマニチュードとは「人間らしさを取り戻す」ことを意味するフランス語で、フランス発祥の認知症のケア技法のことです。「相手を見ること」で「あなたは大切な存在である」と伝えることを大切にしています。

ユマニチュードの技法を使い、「あなたは大切な存在である」ということを伝え続けることで、たとえ認知機能が低下した人であっても、安心してケアを受け入れてくれるようになります。

helpmanjapan.com

誰も、そこに居るのに居ないもののように扱われたくありません。透明人間にはなりたくありません。このように、相手を見ること、相手の存在に意識を向けることで、相手の自尊感情を高めることができます。

 

1歩ではなく2歩踏み出す

仕事や暮らしの中で、どうすれば人と心を通わせることができますか。相手を自分の場所に呼びつけるのではなく、自ら相手の場所へ出向くのは、歩み寄りの精神の表れです。自分の仕事場、デスクを離れて数歩踏み出すことで、変化をもたらすことができるのです。

転職活動で面接試験に行ったとき、会社の玄関を入ってすぐに、そこに勤めている顔見知りのお姉さんと会いました。試験前で緊張している私に声をかけてくださり、自分の持ち場を一旦離れて、エレベーターに一緒に乗って試験の受付まで案内してくださいました。私はこの彼女の行動を一生忘れないです。感謝でいっぱいです。自分も同じような場面があったら、彼女のような行動を取りたいと思いました。

 

自分の内面と外面を美しくする

あなたの容姿、内面や外面の美しさ、優雅な身のこなしが、相手にポジティブな影響を与えます。イケメンやモデルのようであれ、ということではありません。誰しも、自分の中で一番魅力的な自分になることができます。優しさ・思いやり・自信が内面の美しさを映し出します。

何かに打ち込んでいる人、頑張っている人、自信がある人は、内面はもちろん、外面にもそれが現れてかっこいいですよね。見ていて気持ちが良いです。

 

人生が豊かになる

このように、ポジティブな影響を与えられるように行動することが、相手だけでなく自分の人生にも前向きな変化をもたらします。情けは人の為ならず、ってこういうことかもしれませんね。

会社に見切りをつけた話

「このままこの会社にいていいのか」

と思ったことがある方は多いと思います。

私も同じように思い「このままだとやばい!」と転職・退職を決意しました。

今まで見て見ぬふりしてきた部分を考えれば考えるほど「もういられない」という結論に達しました。会社へ期待できない、会社との価値観のズレに気が付いた時、一気に冷めました。

私が退職を決意し理由がこちらです。

年齢

会社への不満・不安はありましたが、一番の理由はこれです。

新しいことを始めるときの体力と順応性は年齢を重ねるとともに低くなっていくと思います。転職先で仕事を教わるときに、教える側から遠慮されてしまう年齢もあると思います。その点で、30代前半が1回目の転職にギリギリの年齢だと考えました。

また、キャリア形成のために年齢制限のある募集があります。公務員は30歳までという条件がほとんど、まれに35歳までという条件になります。転職を決意したときは、もっと早く動けばよかったと思いました。

給与

毎年昇給あり、ボーナスありというのは田舎の中小企業では大変ありがたかったです。しかし、ここ1~2年で昇給額が減りました。コロナの影響もあってかボーナスも減ったため、年収も下がりました。

役職も特につきません。もうストップなんだな、上がらないんだな、と会社へ期待できなくなりました。

キャリア

離職率が非常に高い会社です。その為、キャリアを積んでいる先輩がいません。キャリアモデルがいない職場で、「ただ長いだけ」という人を見てきました。私も歳を重ねるにつれて、しっかり歳をとりたい、こうなりたくない、という思いが強くなりました。

ここの会社ではこれ以上キャリアが詰めないと考え、別の場所に身を置きたいと思うようになりました。

将来性

□人を大切にしない会社

人が育たない環境、人を辞めさせる環境、人を大切にしない会社は将来性がないと考えています。

1年間で10人辞めることもありました。私が入社してから約9年間で50人以上辞めています。そのうち手順を踏んで辞めた人も2~3人しか見てきませんでした。突然翌日から来なくなる、無断欠勤から退職、荷物を郵送…というパターンが非常に多かったです。

「うちの会社は働き方改革してないから」「うちの会社は育休ないよ」とよく言っていました。経営者が言う言葉ではないですよね…。

□対外ではなく対内のストレスが強い

総務・経理の入れ替わりが激しく、ついには誰も居なくなりました。その為給与関係・労務関係の相談場所がありません。

仕事のことで「もっと良いサービスを提供したい」「どうしたら集客を増やせるか」など悩むのは良いと思います。しかし、それ以前の問題で悩んだりストレスを抱えることが多かったです。会社として成り立っていないなと見切りをつけました。

中でも、給与の振り込み忘れ、計算間違いが何度もありました。

一度言えば反映されると思っていても、翌月も繰り返されます。もはや仕事以前の問題ですよね。

以上から、会社の将来性がないと判断しました。

価値観

□新しいことへ取り組めない

私たちのチームが何か新しいことに取り組むと、他チームが仕事を増やされたくないと考え、連携が取れずに上手く進まないことがありました。その結果サービスの質が低下していきました。

自分たちがやってこなかったことを私たちのチームが始めると、「批判されている」と捉えていたようです。

□相談の場がない

分からないことや確認したいことを気軽に聞ける雰囲気がありませんでした。新入社員が教育係へ質問すると「昨日教えたよね」と言われ、もう聞けないと悩んでいることが多かったです。リスクマネジメントの観点からも、これは危険な環境です。

私たちのチームでは、それを反面教師のように良い雰囲気づくりを心がけました。しかし、関わりがゼロになることはないので、いくら自分たちのチーム内で雰囲気づくりを頑張っても、他チームと関わると皆メンタルを削られていました…。

□意見やアイディアに否定的

新しい意見やアイディアが出たときに否定から入ります。

”否定しない”というルールで会議をしても、会議が終わってから批判が始まり、結局そのアイディアは全く別のものにすり替わったり、つぶされてしまいます。会議の意味がないですね…。

□どこに向かって仕事をしているか

上司・社長が気に入りそうなことを言う人が評価されます。マーケットではなく上司をみて仕事をしています。これでは会社は成長しませんし、社員も成長しません。

以上のような価値観の相違から、私はここにいるべきではないな、と見切りをつけました。

 

もう会社に期待できない会社の価値観と合わないな、と思ったら転職のタイミングです。転職せずとも、転職に有利になるように動くだけでも良いです。いざというときに絶対に自分の力になります。

今転職を考えている方、このままこの会社にいてもいいのかと思っている方、一度今の会社を冷静に見直してみてはいかがでしょうか。