ポジティブ・インパクト まわりにいい影響をあたえる人がうまくいく ボブ・トビン
自分の仕事や生き方で、他人の人生に影響を与え、変化をもたらすことができます。
その為には、
1,ポジティブな影響を与えることを優先する
2,まわりの人たちに目を向ける
3,今すぐに行動を起こす
この3つが大切だと本書で述べています。
ポジティブな影響を与えることで、相手だけでなく自分の人生にも前向きな変化をもたらします。人の人生を豊かにすれば、あなたの人生も豊かになります。
ポジティブな影響を与える7つのタイプ
本書ではポジティブな影響を与える人々を下記の7つのタイプに分類しています。
・起業家
・ムードメーカー
・妥協しない指導者
・勇気を与える者
・応援者
・育成者
・表現者
私の周りには「頑張っている人」がたくさんいます。目標に向かって頑張っている人、その生き方、言葉、存在自体が私のポジティブな影響を与えてくれます。ここでいう「勇気を与える者」「表現者」に分類されるかな、と思います。
頑張っている姿を見るだけ、話を聞くだけで、自分も頑張ろう!と前向きになれます。
ほんの小さなことでも影響を与えられる
本書では、日本料理の見た目の美しさに気づき、「まず目で味わうんですよ」と教えていただいたことが、忘れられない一言になったと述べています。今ではちょっとした盛り付けが気になるようになったそうです。ちょっとした一言も、タイミングが合えば、変化をもたらすことができます。
私は「相手の目を見ること」を心がけています。本当に小さなことですよね。
元々、相手の目を見ることは苦手でした。しかし、仕事でとある病院を訪れた際に、対応してくれた方が、質問しても全くこちらを見ないでパソコンを入力しながら返事をする方でした。これにはびっくりしました。そして絶対こうならないようにしようと誓いました。反面教師ですね。
「手を止めて」「相手の目を見る」「ながら挨拶をしない」
当たり前のことですが、出来ていない人が多いのも事実です。
「相手の目を見る」という小さなことですが、影響は大きいです。
実際に自分自身が意識してやると、相手も意識して挨拶や話をしてくれます。仕事の始まりは挨拶です。手を止めて、相手の目を見て、しっかり挨拶することで、お互い気持ちよく仕事が始められます。
相手の存在に意識を向ける
南アフリカの北ナタール族の人々は、毎日「Sawa Bona」(私はあなたを見ています)「Sikhona」(私はここにいます)と挨拶を交わすのだそうです。
あなたが相手を見ることで、相手を存在させるのです。
ユマニチュードという言葉をご存じでしょうか。
ユマニチュードとは「人間らしさを取り戻す」ことを意味するフランス語で、フランス発祥の認知症のケア技法のことです。「相手を見ること」で「あなたは大切な存在である」と伝えることを大切にしています。
ユマニチュードの技法を使い、「あなたは大切な存在である」ということを伝え続けることで、たとえ認知機能が低下した人であっても、安心してケアを受け入れてくれるようになります。
誰も、そこに居るのに居ないもののように扱われたくありません。透明人間にはなりたくありません。このように、相手を見ること、相手の存在に意識を向けることで、相手の自尊感情を高めることができます。
1歩ではなく2歩踏み出す
仕事や暮らしの中で、どうすれば人と心を通わせることができますか。相手を自分の場所に呼びつけるのではなく、自ら相手の場所へ出向くのは、歩み寄りの精神の表れです。自分の仕事場、デスクを離れて数歩踏み出すことで、変化をもたらすことができるのです。
転職活動で面接試験に行ったとき、会社の玄関を入ってすぐに、そこに勤めている顔見知りのお姉さんと会いました。試験前で緊張している私に声をかけてくださり、自分の持ち場を一旦離れて、エレベーターに一緒に乗って試験の受付まで案内してくださいました。私はこの彼女の行動を一生忘れないです。感謝でいっぱいです。自分も同じような場面があったら、彼女のような行動を取りたいと思いました。
自分の内面と外面を美しくする
あなたの容姿、内面や外面の美しさ、優雅な身のこなしが、相手にポジティブな影響を与えます。イケメンやモデルのようであれ、ということではありません。誰しも、自分の中で一番魅力的な自分になることができます。優しさ・思いやり・自信が内面の美しさを映し出します。
何かに打ち込んでいる人、頑張っている人、自信がある人は、内面はもちろん、外面にもそれが現れてかっこいいですよね。見ていて気持ちが良いです。
人生が豊かになる
このように、ポジティブな影響を与えられるように行動することが、相手だけでなく自分の人生にも前向きな変化をもたらします。情けは人の為ならず、ってこういうことかもしれませんね。