ねこになりたい

読書と備忘録

パン屋ではおにぎりを売れ 柿内尚文

なぜパン屋でおにぎりなの?

→”新しい価値を生み出せる”から。

モスバーガーのでヒットを生み出したライスバーガー。

・パン屋さんにお米の商品があったら、朝ごはん・昼ごはんが定番のパン屋さんに夜ご飯という選択肢が生まれる。

・パン屋さんが本気で作ったおにぎり、なんてすごい魅力的!

これは、考える技術のうち「ずらす法」を使った考え方による価値の見出し方。

考える技術で“新しい価値”を生み出すことができる。

 

考えるってなんだろう?

本書では「考える」=「広げる」+「深める」こと、と定義している。

そして、

「広げる」=可能性を考えていくこと

「深める」=本質的に価値を考えていくこと

私たちがよくやりがちなのが「思う」こと。

これ、正直何も考えてないですよね。不安だな、心配だな、どうなるんだろう…。これは全然考えてない。ただただ「思う」だけです。私がよくやるやつ。

「考える」≠「思う」「知っている」「調べる」「まとめる」

そしてよくあるのが「調べる」「まとめる」が目的になっている場合。

調べて、まとめることが得意だったり好きだったりする方多いと思います。私もそのうちの一人です。そして綺麗にまとめられたり、それこそ綺麗にパワーポイントが作れたら満足してしまいます。

「調べる」「まとめる」というインプットはあくまでも「考える」ための準備です。

手段が目的に代わってしまうことは危険ですね。

 

さらに「考える」=「論理的に考える」+「非論理的に考える」

論理的思考が不得意な分野があります。例えば、新しい商品を生み出したいとき。

論理的思考はあくまで「過去」のデータの上に成り立つもの。しかし、「考える」は「未来」にベクトルが向いていること。そのときに必要なのが「非論理的思考」。

本書ではガリガリ君の「コーンポタージュ味」の例が紹介されています。「ナポリタン味」なんかもありましたね。確かに過去の売り上げデータからこれらの商品は生まれなかっただろうなと思います。

 

考える技術

まず「ゴール(=目的)」を設定する。

仕事の打ち合わせや会議で感情的に「否定された」「文句を言われた」となってしまうこと。弊社でもありがちです。これは「ゴールの設定」を忘れて感情だけで話している場合がほとんどだと言います。たしかにそうかも…。目的を共有できていないから、「目的」が軸ではなく「自分の考え」が軸になってしまう。それを否定されると「自分を否定された」と感じてしまうのかもしれません。

 

インプットして現状を整理する。

「考える」は無理やりひねり出すのではなく、現状の整理から始める。

①課題を決める

②必要な情報をインプットする

③インプットした情報を整理する

現状の整理・課題の抽出はつくづく大事だなと思います。

モヤモヤしている時なんか、考える風の「思う」ばかりで何の解決にもならないこと、よくありますよね。

モヤモヤ・ウジウジしていないで、じゃあ自分はどうしたいか?が大切ですよね。

時間がもったいない!

 

いよいよ、考える!

「考える」=「広げる」+「深める」

「広げる」技術

①かけ合わせ法

②数珠つなぎ法

③ずらす法

④脱2択法

⑤まとめる法

⑥あったらいいな法

「深める」技術

①360度分解法

②ポジティブ価値化

③自分ゴト、あなたゴト、社会ゴト

④すごろく法

⑤正体探し

⑥キャッチコピー法

※ここが本書の一番大事なところなので、気になる方はぜひ手に取ってもらいたいです。

 


 

 

頭の中をクリアにする「思考ノート」

私が一番実践したいなと思ったのがこれです。

「思考ノート」

ノートに書くことで「俯瞰化・見える化できる・整理できる」「書いたことを蓄積できる」というメリットがあります。

 

転職活動の際に、面接で聞かれそうなこと、小論文の構成、転職先の情報など、なんとなくノートに書いていました。

Wordで入力するのは漢字も調べなくていいし簡単なのですが、ノートにまとめたほうが、注釈がつけやすかったり、綺麗にまとまりすぎなくていいかも、と思っています。

 

ほぼ日手帳」も気になったのですが、結局100均のA4のノートを使っています。

まずはやってみて、そこから色々変えていこうかな。

結局「メモの魔力」も頭良すぎて実践できずじまいだったので。

 

あと、見返せるのが面白いですね。

「思って終わり」「考えて終わり」にならない。「思考の蓄積」が魅力です。

1年後、5年後、10年後に見返すのを楽しみにコツコツやってみましょう。