ねこになりたい

読書と備忘録

吉井雅之 習慣が10割

 先日、前田裕二さんの「メモの魔力」を読み、「メモを習慣化したい」と書いた。そこで目に入ったのがこちらの「習慣が10割」というタイトルである。今までしてこなかったこと、少しハードルが高いこと、自分のために今後は続けたほうが良いこと、を“習慣化”できれば楽なのではないかと思いこの本を手に取った。

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 習慣化するためのポイントがいくつか挙げられていたが、私が特に印象に残ったのは、①とにかく「ハードル」を下げること、②「一個前の習慣」を決める、③「丁寧に行動する」という3つである。
 まず、ハードルを低く設定し、とにかく「継続できた」という実績を作る。どの地点にハードルを設定するかというと、「一個前の習慣」にしてはどうだろうか。「早起き」を習慣化したい場合は一個前の「早く寝る」を習慣にする。「ウォーキング」を習慣化したい場合は「外に出る」を習慣にする。そして「メモ」を習慣化したい場合は「メモを持ち歩く」を習慣にする。ハードルを低く設定することで、これなら自分もできそうだ、と取り組みやすくなり継続もしやすくなる。

 そして重要なのは「丁寧に行動する」ということ。私が小学生のとき、ピアノを習っていたが、「毎朝学校へ行く前にピアノの練習をする」を習慣にしていた。しかし、適当に弾いて“練習したつもり”になっており、“練習”ではなくただの“作業”になっていた。当時を振り返ると、“練習して上達すること”が目的ではなく“習慣を終わらせる”という手段が目的になってしまっていた。これでは、習慣化の意味がない。「丁寧に行動する」ということは何よりも大切だと思う。

 また、自然とやりたくなるような、続けられる「仕組み」を準備することも大切だという。「メモをとる」でいうと、前田氏も言っていたように「お気に入りのペンとノートを準備する」「メモを持ち歩く」ことが、仕組みの一つになる。

 さらに、仕組みの中でも“第三者を巻き込む”ことはとても有効だ。よくSNSで見かけるのは「ダイエット」の発信。ダイエットを宣言し、食事内容や体重の増減、日々の取り組みを発信することで、第三者の目が入り、習慣化が強化される。YouTuber・株式会社div代表取締役のマコなり社長さんも、早起きをするために、早起き仲間を作り、グループLINEで朝活を報告しあうという。これも第三者を巻き込んだ習慣化の「仕組み」作りの良い例だ。

 私がすぐにでも実践したいと思ったのは「ありがとう」の習慣。「ありがとう」の習慣で家族関係や職場の人間関係が劇的に改善したという例が挙げられている。
「ありがとう」と感謝の気持ちを持つこと、「ありがとう」と口に出すこと。日頃から意識してはいるが、これからは相手の目を見て、“何に対してのありがとう”なのか、気持ちを込めて伝えたい。「メモ」も「ありがとう」の気持ちから始めるのも良い。「ありがとう」と思ったこと、なぜそう思ったのか、をメモすることは、ハードルも低く、新しい発見につながるかもしれない。

 

 最後に、「習慣」と呼ばれているもには、4つの習慣の連続によって構成されている。
「受信習慣」→「言語習慣」→「思考習慣」→「行動習慣」
私たちが習慣と呼んでいるのは「行動習慣」のこと。行動となって現れる前に3つのプロセスを踏んでいる。これらの行動を意識することで、行動習慣を変え、長続きさせることができるのだという。
 どうインプットし、どう言葉を使い、どう考え、それをどう行動に移すか(どうアウトプットするか)。この4つをすべて「ポジティブ」に捉えることで、有意義な人生を送れるのではないだろうか。 

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